エンジン脱着

日産RB系エンジンの脱着方法を詳しく紹介します。

僕がエンジンを載せかえるようになったきっかけはエンジンブローでした。
3代目の車、MZ20ソアラは走行距離が10万キロと結構いっていたのでオイル交換などのメンテナンスにはかなり気を遣っているほうだったと思います。
それでもやっぱりドリフト仕様として使われていたためかひそかにタービンブローをおこしかけていました。そんなことにはぜんぜん気付かずに「何かこのごろオイルの減りが早エーなー」なんて言いながら平気で走っていました。
そんなある日、友達に誘われてYZの走行会に行きました。
もちろんオイルは減っていましたが知るはずもありませんでした。すでにタービンブローは深刻な状態になっていたのです。(タービンがヤバイとオイルは早く減るようになります。インテークパイプを開けて内壁にたっぷりオイルがついていたら疑ってやってください) 
ドリフトをはじめて1時間くらい経ったでしょうか。パワーの低下とともにエンジンルームから異音が少しずつ聞こえてくるようになりました。すかさずピットにいれボンネットを開けてみましたが、見た目は至って正常でした。(当たり前) 
しかしその異音(カタカタ音)は徐々に徐々に大きな音に変わっていき(早くエンジンを止めましょう)、帰り道はトラクターに乗っている気分でした。
まあ、ここまで大きな音で教えてくれればどこが悪いかわかります。
タービンブローじゃありません。クランクメタルが割れたのです。原因は減ったオイルでサーキットを走ったことでした。
元々7Mはクランクメタルが弱いそうで、横Gによりオイルが片寄ってしまいクランクにオイルがいかなかったために割れてしまったようです。
もうすでに100万円くらいかかってしまっているこのマシン(マシンは8万円) エンジンのオーバーホールはYZから自走で帰ってきてしまったため無限万円(これが一番バカ)。
選択はひとつ。エンジン載せ換えでした。


必要工具

作業行程(HCR32)MZ20の話だったのになぜ?Σ(゚д゚ )カッ!

注意 ボルトの径の記載は作業の説明のしやすさを優先して頭の大きさで示しています。

  1. ボンネット・ラジエーターの取り外し
  2. パイピング類の取り外し
  3. パワステポンプ・コンプレッサーの取り外し
  4. ハーネス・シフトノブ取り外し
  5. マフラーの取り外し、オイル抜き
  6. 下回りネジの取り外し
  7. エンジン降ろし