朝日新聞社に爆弾


  

ある日、陸運省にいたらB29が完全に直線上に爆弾を投下してきました。
みんな慌てふためいたそうですが、じいちゃんが「あれはここには落ちないよ、通り過ぎる」と落ち着いて言ったそうです。普通の神経じゃありえませんね・・・
実際爆弾は陸軍省を通り過ぎたのですがなんと、朝日新聞社のビルの屋上に落ちました。
でも不発弾だったらしく難を逃れたそうです。
ある日の夜、陸軍省もついに空爆の被害にあいました。
勤務している人たちはみんな夜になると自宅に帰りますが、ある会計の人は住み込みで働いていた為、空襲があった時も陸軍省の防空壕に身を潜めていました。
陸軍省の防空壕は頭が飛び出るほどの深さしかなかった為その事は頭を出して現状を見ていたのですがその瞬間に爆弾が爆発してしまったそうです。
翌日、じいちゃんに「会計の○○がやられました、でも頭だけが見つかりません」という話が飛び込んだと言うことです・・・
陸軍省が全壊してしまった為、場所を何たら女子大学に移転して仕事を再開しました。
そこの理事長か校長は女性の方で学校自体がアメリカの資本だったので爆弾投下の心配は無いと誇らしげに言っていたと言っていました←珍しく皮肉気味だった(笑)
しかし焼け野原になった東京からB29は消え、今度は低空飛行で戦闘機が無差別に機銃を撃ってきたそうです。
その攻撃はしっかり受けた、と言っていました。