1989年にデビューした8代目“超感覚”スカイライン。R32という呼び名で親しまれている。ハコスカの伝統であったスポーティイメージの復活を狙い、リアの居住性を犠牲にした確信犯的なコンパクトボディと、異常なまでにこだわりぬいたシャーシ性能をもつ。それまでのR31型とはコンセプトしかりスタイリングしかり走りの性能しかり、隔世の感があった。16年ぶりに復活したGT-Rのベース車という意図ももちろんそこにはある。
トップグレードのGTS-tに搭載されるパワーユニットは215psにまで高められたRB型2L直6DOHCターボエンジン。これに5MTもしくは4ATと新開発の4輪マルチリンクサスを組み合わせた。ボディタイプは従来通り2ドアクーペと4ドアセダンを選ぶことができた。大型キャリパーと16インチアルミホイールを採用した最強グレードのGTS-tタイプMは、大パワーを楽しめるFRスポーツとして今なお人気のモデルである。開発主管は伊藤修玲氏。1991年にマイナーチェンジが行われた。・・・だ、そうです(笑)
GTS | GTS-t type-M | GTR | |
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価格・基本情報 | |||
標準車両本体価格(東京地区) | 194.9万円 | 238.5万円 | 445万円 |
駆動方式 | FR | ← | 4WD |
車名・型式 | E-HR32 | E-HCR32 | E-BNR32 |
トランスミッション | 5MT | ← | ← |
寸法・重量・定員・ドア数 | |||
全長 x 全幅 x 全高 | 4530 x 1695 x 1325 mm | ← | 4545 x 1755 x 1340 mm |
室内長 x 室内幅 x 室内高 | 1805 x 1400 x 1090 mm | ← | 1805 x 1400 x 1090 mm |
ホイールベース | 2615 mm | ← | ← |
最低地上高 | 145 mm | ← | 135mm |
車両重量 | 1210kg | 1260kg | 1430kg |
乗車定員 | 5 名 | ← | 4名 |
ドア数 | 2 枚 | ← | ← |
標準カラー | 黒/白/紺/灰/銀/赤 | ← | 黒/紺/銀 |
オプションカラー | − | − | ガングレーメタリック/レッドパールメタリック |
エンジン | |||
種類 | 水冷直列6気筒DOHC24バルブ | ← | ← |
型式 | RB20DE | RB20DET | RB26DET |
ターボ | なし | ターボ | ← |
総排気量 | 1998 cc | ← | 2568cc |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | ← | ← |
燃料タンク容量 | 60 L | ← | 72L |
性能 | |||
最高出力 | 155 ps (114.00 kw) / 6400 rpm | 215 ps (158.13 kw) / 6400 rpm | 280 ps (205.94 kw) / 6800 rpm |
最大トルク | 18.8 kg・m (184.37 N・m) / 5200 rpm | 27 kg・m (264.78 N・m) / 3200 rpm | 36 kg・m (353.04 N・m) / 4400 rpm |
パワーウェイトレシオ | 7.81 kg/ps | 5.86 kg/ps | 5.11 kg/ps |
燃料消費率(10モード走行) | 10.2 km/L | 10km/L | 7 km/L |
最小回転半径 | 5.2 m | ← | 5.3 m |
動力伝達・走行装置 | |||
タイヤ | 205/60R15 89H | 205/55R16 88V | 225/50R16 92V |
ブレーキシステム(前) | ベンチレーテッドディスク | ← | ← |
ブレーキシステム(後) | ディスク | ベンチレーテッドディスク | ← |
サスペンション(前) | 独立懸架マルチリンク式 | ← | ← |
サスペンション(後) | 独立懸架マルチリンク式 | ← | ← |